僕の琴線に触れたイランでの出来事

公開日: : 旅の良い話

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以前、旅イベントで

「ウィーリーさんの話ってトラブルとか嫌な事ばかりで萎えます。もう少し感動する話はないんですか?」

と質問された事があります。

確かに、トラブルの話が多いですね。僕の場合。

どうでしょう、僕の旅の中身って4:1くらいで悪い事の方が多いですよ。ホント。

トラブル自慢とか影口叩く輩もいますが、本当にしんどいですよ。強盗とか誘拐とかまじで。

心折れますから。

 

しかし、普段旅先で苦労するからこそ2割の良い出来事が印象深くなる訳です。

別に僕は旅啓発者でも出会い系サークルの主催者でもないので良い事ばかり言わないだけです。

でも、3年半も続けているのは大好きだからなんですよ。間違いなく。

 

さて、突然イランの話です。よろしい話を思い出しました。

イラン最大の発電所があるガズヴィーンでアサシン城を見学し、世界遺産のモスクがあるザンジャーンへと向うべく電車駅で待っているときの話。

ガズヴィーンの観光を終え、タクシーで電車駅に到着した僕は切符を購入しベンチに座っていた。

前後35キロの荷物を抱えた僕を見たイラン人Dが近づいてきた。

「Hello, Welcome to Iran. Where are you from?」

とDが話しかける。

Dは17歳の青年で、これからザンジャーンへと戻るとの事。

彼にとって日本人旅行者である僕がとても珍しかったらしく、興味津々に色んな事を聞いてくる。

彼の目がとても輝いていた事が印象的。

 

Dが「君は今日どこに行くんだ?」と尋ねる。

僕が「今日は君の故郷と同じザンジャーンへ行くんだ」と答える。

Dは急に笑顔になる「あ、俺のホームタウンじゃないか。珍しいね。うれしいなあ。」

続けて「今日はどこに泊まるんだ?ホテルは予約したのか?」と尋ねる。

僕は「ザンジャーンに着いてから適当に安宿を訪ねて泊まる予定だよ。だからホテルは予約していない」と答えた。

 

するとDが信じられない言葉を満面の笑みで僕にくれた。

「今日の君のホテルは決まった。俺ん家だよ」と。

 

・・・え?本当ですか?本当に良いんですか?

とにかく嬉しかった。疑う気持も多々ありましたが、

そのご好意を素直に受け入れた。

 

普段海外でひょこひょこ他人に着いて行く事はないのですが

この時ばかりは従った。

Dの「I decide your hotel. My room!」という言葉に負けてしまったのです。

 

Dの家は決して裕福とは言えないがザンジャーン中心地からバスで10分ほど離れた幹線道路沿いにあった。

平屋の家屋に部屋数3つ。

兄と母親の3人で住んでいた。兄は左手が不自由だったが、そういうことはお構いなしに僕に食べ物を分けてくれる。

Dは僕の事を家族に紹介し、突然の訪問者にも関わらず布団を敷き、面倒を見てくれる。

母親はシーア派巡礼のため来週からイラクのバグダッドに向うらしい。

彼女のパスポートにはイランとイラクの往復スタンプしかなかった。

イラクに渡航するにあたってビザなど特別なものは必要ないとのこと。

 

Dは僕と一緒に市内を観光し、案内してくれる。

「今日は日本人と一緒にいるんだ。」と誇らしげなD。

 

Dは「日本の写真ある?景色とか家族とか?」と聞く。

残念ながら僕は写真を持ち合わせておらず、

以前に旅していたイエメンやオマーンの写真ならあると答えた。

すると「うーん。アラブの国の風景は見たくないなあ。申し訳ないけど。僕らはペルシアだし」と。

複雑な背景がある事くらいは理解していたが、ついついアラブの写真を見せようとした

僕は反省した。 いちいち感情の波を立たせる必要はなかったな と。

 

「ペルシアはアラブじゃないんだよ。」と彼の言葉がこだまする。

 

Dの家には1泊して翌日はタブリーズへ移動する事に決めた。

Dは駅まで見送りしてくれ、別れた。

 

僕はいつもいつも同じ失敗を繰り返す。

それは写真。

人と一緒に写真を撮るのが本当に苦手。

振り返るといつもあの時一緒に写真撮れば良かったな と思う。

でもどうして「一緒に写真撮って下さい」と言えなかったのだろうか。

Dが写真があまり好きそうではなかった という事もあるのだが。

 

そして、せめてメールアドレス位は聞いておくべきだったか?とも思う。

 

当時、こういう風な素敵な思い出は頭の中にだけ入れておけば良い。

と考えていたのでしょう。写真やメールアドレスという発想はまったくなかった。

カッコつけていた訳ではないですが、それが旅ってもんだ と固くなっていたのかもしれない。

 

いずれにせよ、Dの「I decide your hotel. My room!」という満面の笑みでのセリフは

今でも覚えています。嬉しかったですね。

 

どこかに記録しておこうと思い、ブログにでも書き残しておきます〜。

 

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